再発あんど転移
〜これまでのあらすじ〜
子どもが生後9ヶ月で白血病発症、1年弱の入院治療。
無事退院した後は元気に毎月通院し、あと2ヶ月で通院も終わって、幼稚園入園だ!
やったね上のお姉ちゃんと一緒にバス乗って行けるよ!
…を目前に再発しました。がーーーん。
んでまた最初っから治療やり直しだ。
再発は毎回の血液検査結果から判明。
体調には変化なく、多くの白血病発症のケースと同じく見た目からはほとんどわからなかった。
再発が早ければ早いほど予後は良くなく、今回は超早期の再発なので相当にどんよりとした雲行きだ。
またあの家族バラバラ生活をするのはイヤだぁ!という気持ちもあり、初回の発症時の何倍も苦しい。
前回は予後良好群と診断されており、その時に行ったような化学療法(簡単に言うと点滴で抗がん剤を投与してガン細胞をやっつける)では太刀打ちできない。
より攻めた骨髄移植を目標に治療する計画。移植は期間的には化学療法よりはやや短めとなる。
再寛解導入は前と同じ薬、その後移植までは新しい副作用が少ない薬を使う。実際、新薬の副作用はほとんどなく、血球も安定して髪も抜けないし本人はピンピンしている。
このあたりまでは骨髄検査でやばい細胞も見られず、順調。
移植について、
うちのような幼児の場合、必要量が少ないため臍帯血移植が可能。ストックが多いのでドナーが見つかるか問題についてはさほど心配はいらないとのこと。
とは言え最善の選択をするため家族全員の検査をしたところ、きょうだいの一人が完全に合致したためそれを使うことに。(※ただし適合度が高いほど良いとは限らず、敢えてマッチ度合いを下げてガン細胞への攻撃を促すなどやり方は色々あるらしい)
ドナーのきょうだいは健康上問題もなく、自己血貯血を2度に分けて行い、移植する予定。本人の同意もまあ得られた。これはまた別途メモする。
と順調ではあったものの、がん細胞が睾丸に浸潤していることが判明。要は転移。
脳みそと睾丸は抗がん剤が行き渡りにくい場所なのだ。
ある夜、おむつを替えてると片方の感触に違和感を覚える。見た目はそんなに変わらない?いや、しっかりまさぐるとやっぱり変。気の所為ではない。
夜だったので翌朝担当医に知らせることにしたが、ちっとも眠れなかった。
朝の検温で看護師に伝えると担当医が診に来た。
そして詳しく検査するか上の先生と相談してくると言って、今度は上の主治医がなんと30分後のMRI検査の予約を取った上で(よくあいてたな)診察に来たので、あーこれはアカンやつかと覚悟。
結果としてはその数日後に摘出手術。さらに放射線治療もプラス。
骨髄移植は予定通り行う。
今のところはこんな状況。
今回の治療がうまくいくとしても、いつかまた再々発を覚悟だなこれは。ぐへぇ。
どうにか上の子たちが自分で色々できるようになるくらいまでは猶予があればな。
先のあれこれを思っても仕方ないのだが。